夏休みの読書は最近発売された「サーバ/インフラを支える技術」。
はてなとKLABの技術者が自社のインフラを支える技術を網羅的に記載しています。Webサーバとかいっちゃうと「うちのWindowsでもIIS入ってるよ」とか「Ubuntu使えば超簡単じゃん」とか思われがちですが、何十台から何百台ものサーバを、「どの部品が壊れても何事もなく動き続ける」ように「どんどんとリクエストがきてもキチンと応答を返す」ように「人がついていなくても24時間365日動き続け、壊れたときには自分から報告する」ようにつくるのは並大抵のことじゃないです。
で、それらを実現するために普通は高価なロードバランサーやストレージや監視ソフトを購入するんですが、この本では基本的にすべてのOS,ソフトをオープンソースプロダクトで作っているところがすごいです。
普通の商用製品を用いているところとはランニングコストが桁違いに安いはず。
でもね、じゃあなんでもそうやって作れるかというと、そうでもなくて、請負でシステムを構築するSIerは「動くか動かないか」だけじゃなくて、「責任をとれるかとれないか」を重視するんです。いざサービスが止まってしまったときに、自社サービスだったら「ありゃー」ですむけどお客さんのサービスだと下手すると訴訟問題になっちゃいますからね・・・。そういうときのためにスケーブゴートになってくれる製品を選んじゃうんですね、いやな話ですね。
とはいえそれだけじゃ価格競争力がなくなってしまうので取り込めるオープンソース技術はとりこんでいかなければならないわけで、その辺のさじ加減がSIのキモになるわけです。
というわけで本書はインフラ屋必読の書だとおもいます。